[カラダココチいい家って、どんな暮らし心地?] 霧島市/Kさんの家

パッシブデザインのおかげで、夏も冬もとっても快適です。

「せっかく家を建てるんだから、かっこいい家で暮らしたいと思っていて、パッシブデザインのことなんか全然知らなかったんですよ。」とKさんは語ってくださいました。「それまではマンション暮らしだったんで、一戸建ての家は集合住宅のマンションとは違って、冬は寒いのではないかと心配をしていたんです。濱田工務店さんをふくめて3社に相談していたんですけど、他社が床暖房を提案していた中、濱田工務店さんだけが、人工的なものよりも自然エネルギーを取り入れたほうが身体にやさしいと、パッシブデザインを提案してくれたんです。」
Kさんの家はパッシブデザインを採用した家。設計の工夫で日差しや風の流れをコントロールして、夏は涼しく、冬は暖かく、エアコンなど冷暖房機器に頼り過ぎることなく快適に暮らせる家です。冷暖房費も少なくて済む省エネ住宅でもあります。具体的にこんな設計の工夫がされています。

パッシブデザインを採用したKさんの家。屋根の軒が深いのが特長。

  1. 屋根の軒を深くして、上から差してくる夏の暑い日差しを遮る。
  2. 窓には外付のブラインドを設置し、外からの熱を遮る。
  3. 1階の大きな窓の外に木を植えて、木陰をつくる。
  4. 冬は、斜めから入ってくる冬の日差しを取り入れ、石材の床で蓄熱し、夜間に放熱させる。
  5. 冬は2階へと上昇していく暖かい空気を家の中に循環させる。
  6. 遮熱性の高い窓の採用、壁、天井、床を断熱性の高い断熱材(セルローズファイバー)で包み、外の気温や熱に影響されないようにする。

冬は大きな窓から日差しをいっぱい取り入れる。

夏は深い軒で日差しを遮り、外付けブラインドで遮熱する。

蓄熱材が敷かれた2階のリラックスルーム。ここから熱が放熱されて家の中に循環する。

上部のダクト口から2階の暖かい空気が1階へ送られていく。

プライバシーと開放感を両立させたバルコニーはお気に入りの場所。

Kさんの家を設計するにあたって、ひとつ懸念することがありました。それは隣が修理工場だったこと。音の問題。プライバシーの問題。窓からの景観をどうするか?解決策として、修理工場側には高い壁を設けて、壁の内側に屋根のないインナーバルコニーのようなスペースを設けました。こうすることでプライベートを確保しながら、開放的な気持ちのよい空間ができ、子どもたちの格好の遊び場になりました。音対策としてはこの壁による遮音と、防音効果の高い断熱材であるセルローズファイバーの採用で解決できました。
「隣の修理工場は気になっていたんですけど、このバルコニーはいいですね。こんなに開放感があるのに、外からはまったく見えない。この前なんかお風呂あがりの子どもたちが、ここを裸で走りまわっていたんですよ。」と、Kさんもお気に入りの様子です。

隣とのプライバシーを確保した開放的なバルコニー

隣からはバルコニーの中はまったく見えない。

こちらは庭に面したオープンなバルコニー。

お掃除が楽になりました。自然素材って身体にいいだけじゃないんですね。

「かっこいい家という面でも、提案していただいた濱田工務店さんのプランが気に入りました。デザイン的なことはもちろん、床にも壁にも、天井にまで自然素材をふんだんに使った家は、やっぱり風合いがあっていいですね。とっても落ち着きます」


自然素材へのこだわりもKさん家の特筆したいところ。足触りのよい天然無垢材の床。壁は珪藻土の塗り壁。子供部屋などは汚れ対策を考慮して健康塗り壁。そして天井までも珪藻土で塗っています。自然素材ならではの落ち着いた風合いと調湿効果があいまって、とても健やかな居住空間が実現しています。調湿効果、さらには脱臭効果のある自然素材の塗り壁は空気の質をよくするだけでなく、静電気が発生をおさえる効果もあるので、家の中にホコリ等がたまりにくく普段の掃除も簡単に済ませられるようになっています。


「この家で暮らすようになってから、お掃除がとっても楽になりました。これも自然素材のおかげなんだなって、ちょっとびっくりしてます。風邪もひかなくなりましたね。主人も体の具合が悪かったのですが、今ではすっかりよくなっています。それと、オーディオセットがあるんですけど、前の家ではそれほどではなかったのに、この家で聴くと音がいいんです。やっぱり無垢材や塗り壁の家は音の響き違うんだなって。こだわって買ったものだったんで、それもうれしい。パッシブデザインにしても、素材にしても、やっぱり自然の力ってすごいですね。なによりも身体が実感しています。小さい子供がいるので本当に正しい選択だったと思っています。」


パッシブデザインや、無垢材や珪藻土をはじめとした自然素材を採用した家は、なによりも身体がよろこぶ家。快適さだけでなく、さまざまな面でいいことがいっぱいあります。Kさんも、毎日の暮らしの中で実感されたようです。

床はぬくもりのある天然無垢材。壁だけでなく天井も珪藻土。

スリムなアルミ巾木で美しさにこだわった。

ご主人の自慢のオーディオルーム。

子どもたちの勉強場所は階段下のオープンな場所に。

元美容師の奥さまのプライベート美容室。家族の散髪はすべてここで奥さまがする。

2つの家が合体したかのような、個性的でスタイリッシュなファサード。

子どもたちにとっては家全体が遊び場のよう。